どうも、狩井玲王と申します。
著者自身現在15社800万円程の多重債務を抱えていますが、これまで幾度となく金欠でどうしようも無い状況を経験してきました。
なんとか現金を工面しなければいけない中で、どこの貸金業者からも借りられず、でも身内には頼りたくない、でも現金がどうしても必要、、、なんて状況になってしまった時に個人間融資掲示板を利用した事があります。
結論、個人間融資は何かしらのトラブルに巻き込まれてしまう可能性が高く、利用する事は絶対にオススメできません。
個人間融資とは?
まず、個人間融資とはどういったものなのか。
個人と個人がお金の貸し借りをする事を目的に掲示板やSNS、マッチングアプリなどでやり取りをする事を言いますが、実際にお金を借りる事ができず、個人情報だけ取られたり、お金を騙し取られたりと、見知らぬ人同士でお金のやりとりをするので、詐欺やトラブルも多いと言われています。
個人間融資を利用している時点で相当お金に困っている人も多く、そういった人をターゲットにした様々な詐欺がありますが、お金を得る為に詐欺に引っかかったり、犯罪だとわかっていても手を染めてしまったりと間違った判断をしてしまうケースが多いのが特徴です。
詐欺の手口
個人間融資でよくある詐欺の手口をまとめました。
先にお金を振り込ませて結局融資しない
融資手数料や信用度を見る、手渡し時の交通費だなんだと理由をつけて、先にお金を振り込ませようとしてきます。で、結局振り込んでも融資を受けられず、お金だけ取られてしまいます。
個人間融資を利用する程にお金に困ってるのに、逆にお金を取られてしまい、傷口が余計に広がります。
法外な金利での貸付け
個人間融資なので、対個人かと思いきや、実は違法業者が個人を装っているケースも多くあります。また、ここなら必ず貸してくれると言われ、違法業者を利用させられる事も。
結果的に法外な金利で借りる事になってしまい、数万円だけ借りたつもりが数十万円、数百万円まで利息が膨らんでしまうケースもあります。
銀行口座やキャッシュカードの売買やレンタル
報酬の代わりに銀行口座の売買やレンタルを持ちかけられ、数万円程度のお金を得る事ができますが、売ったり、貸してしまった口座やキャッシュカードは振り込め詐欺やマネーロンダリングなどの犯罪に使われる事が殆どであり、元々お金を借りたいだけだったのに、犯罪の片棒を担がされ、犯罪収益移転防止法違反で1年以下の懲役もしくは100万円以下の罰金、またはこれらの両方科せられるリスクを負ってしまう事になります。数万円程度のお金を得る事に対してのリスクが大きすぎます。
携帯電話の売買やレンタル
スマホなどを転売すれば報酬が得られるなどといった謳い文句で、携帯ショップでスマホを新たに購入させ、本体と引き換えにお金を渡す手口。
携帯各社は転売目的での契約を禁止している為、転売する事を伏せて契約する事になるので、携帯会社に対する詐欺罪や、携帯電話不正利用防止法違反で50万円以下の罰金等が科せられる可能性もあります。
元々はそんな気なく、単純にお金が欲しいだけだったのに詐欺グループにうまく乗せられ、転売してしまったとしても、実際に携帯を契約して、転売をしてしまった人が罪に問われます。
そして転売した携帯電話は前述の銀行口座の売買などと同様に犯罪グループに流れる事も多く、知らない間に犯罪の片棒を担ぐ事になるのです。
他人の名義や架空の名義で契約された「飛ばし携帯」を作る事を手伝ってしまうケースもあり、その場合は2年以下の懲役又は300万円以下の罰金に処せられる可能性もあります。
出会い系サイト、その他サービスへの登録要求
アフィリエイト報酬などを得る事を目的に融資をちらつかせ、出会い系サイトや、その他サービスへの登録要求をする手口。
登録だけさせられ、結局融資を受けられない事が殆どです。
個人情報だけ取られる
融資を受ける為にはそれなりの個人情報を提供する事を容認している人が多い事を逆手に取り、審査に必要だとして個人情報だけ入手して結局融資を受けられず、個人情報だけ取られる場合も多いです。
そして詐欺グループに「詐欺に引っかかり易い人」「お金に困ってる人」などといったターゲットリストに加えられ、様々なトラブルに巻き込まれてしまう可能性もあります。
性行為の要求または猥褻画像の要求
掲示板やSNS、マッチングアプリなどで若い女性をターゲットに、融資する代わりに性行為を要求したり、猥褻画像を撮らせて送らせるケースが多発しており、「ひととき融資」とも言われています。
そして女性側もお金に困っている事で要求に応じてしまう事も多く、一度要求に応じてしまうと法外な金利の要求や、完済後も性行為中の動画や画像を晒すと脅されて繰り返し性行為や金銭の要求をされたり、そもそも性行為だけされて融資すら受けらずそのまま音信不通になられたり、ストーカー被害やリベンジポルノ被害、個人情報をネットや違法業者へ流されたりと様々な犯罪、トラブルに巻き込まれてしまう可能性が高まります。
特に女性のみを融資ターゲットにしている場合はひととき融資の可能性が高いです。
お金に困っている時の気持ちは痛いほどわかりますが、絶対に要求に応じてはいけません!
著者が個人間融資掲示板を利用してみた結果
詐欺やトラブルに巻き込まれるリスクが高い個人間融資。
わかってる、それはわかってる、ただお金が無いとどうしようもない。。
という事で、詐欺の手口を事前に調べた上でですが、著者自身も過去にとある個人間融資掲示板に書き込みをした事があります(何やってんだか…)。
その時の主な書き込み内容は以下。
- 会社員で安定収入あり
- 5万円どうしても貸して欲しい
- 次回給料が入れば5万円にいくらか上乗せして一括で返済できる
すると1時間後ぐらいに2人の方から是非協力したいといった内容のメールが来ました。
おお、これはひょっとするとひょっとするのか?
本当に貸していただけるのか?助かる!!
と、ちょっとテンションが上がったのを覚えています。
そして連絡をくれた2人を天秤にかけ、より好条件で借りれる方と(もしくは両方と)取引するべく、2人と何度かメールのやり取りをしました。
そして…
2人とも私に「携帯電話を購入してお金を作れる方法がある」と言ってきました。
ん?これは…
詐欺の手口にあったぞ
丁重にお断りしました。
そんなうまい話はないか…
事前に詐欺の手口を確認していなかったら、ひょっとすると会って話を聞いてしまい、巧妙に乗せられ、そのまま誤った判断をしていたかもしれません。
つまり犯罪に手を染めてしまっていたかもしれないと言う事です。
怖いですね。
実際個人間融資で借りれるのか?
掲示板やSNSで「お金貸すます!」や「本当に借りれた!」といった書き込みの多くは嘘。
貸す気が無いのに貸しますと書いていたり、あたかも借りた人がいるように自作自演で書き込んでいるケースが殆どです。
ただ中には個人間融資を利用して本当に借りれたんだなと思うような書き込みもありますが、結局借りれたとしても後々何らかのトラブルに巻き込まれ、利用しない方が良かったといった書き込みが殆どです。
本当に悪意がなく、優良な貸主も存在するのかもしれませんが、遭遇する可能性は極めて低く、そもそも見ず知らずである事が前提の中で人となりの見極めなんて難しいです。
個人間融資を利用している時点で「返済能力に懸念」がある為、貸す側も回収できないリスクは負いたくないでしょうし、仮に貸すとしても何かしら見返りを得ようと考えるのが普通なので、そもそも借りれずに詐欺に合うか、借りれたとしても後々トラブルに巻き込まれるケースが殆どである事を踏まえると個人間融資は利用すべきではないというのが結論です。
借りる側、貸す側双方に問題あり
結局のところ、リスクがあるとわかっていても、それでもいいからお金を貸してほしいといった借りる側のニーズが存在する以上、個人間融資のやり取りはなくならないのと、貸す側も例え個人間であっても貸金業法や出資法などの法律に抵触する可能性がある事を知らず安易に手を出しているケースも多く、当然処罰の対象となります。
貸す側も借りる側も知らずに法を犯してしまうケースも多く、後々「知らなかった」ではすまされないのです。
貸す側の問題も勿論ありますが、借りる側が個人間融資を利用しなくならない限り、いつまで経っても個人間融資トラブルは無くならないでしょう。
どれだけお金に困っていても利用しない事が重要!
借りるなら個人からではなく、正規の業者から借りよう
個人間融資の利用を検討しているという事は既に銀行や消費者金融などでの借入が難しい方かと思いますが、中小の消費者金融なら銀行や大手消費者金融と違って機械的な審査ではなく、人の手による柔軟な審査をする業者も多いので、融資を受けられる可能性もまだあります。
これまで数多くの消費者金融で申し込みや利用経験がある著者がオススメする中小消費者金融は以下となります。
リスクの高い個人間融資ではなく、中小とは言え安心して利用ができる正規の消費者金融になります。
審査が不安なら審査無しで現金を得られる方法を
中小の消費者金融でも借入が難しい方や、個人信用情報に自信の無い方は、クレジットカードやd払いなどのキャリア決済枠、後払い系アプリなどの利用可能枠を現金に換える手段も検討してみるといいと思います。
以下は著者も利用した事がある現金化業者になります。
本当にお金に困っているなら役所に相談しよう
そこまでお金に困っている状況であれば、市役所などで相談するとひょっとすると解決策が見出せるかもしれません。
役所では生活に困窮している人などを対象に相談窓口が設けられています。
1~2ヶ月のみ生活保護を受給する方法もあったり、知らなかった給付金を教えて貰えでたり、相談する事で何かしらの支援を受けられるかもしれません。
お住まいの市区町村の相談窓口など、詳しくは厚労省の生活困窮者自立支援制度のページをご覧ください。
まとめ
以下がこの記事のまとめになります。
総量規制など、貸金業法の規制強化によって貸金業者から借りれる金額に制限ができた事でこういった個人間のやり取りが増えてきているのも背景にあると思います。
身内や知り合いには頼れない、頼りたくないといった場合、逆に見ず知らずの人の方が都合がいいのもわからなくはない。
著者も実際に利用しようとしたので偉そうに言えませんが、何度も言うように個人間融資は絶対に利用してはいけません。
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