どうも、狩井玲王と申します。
今回は事業資金専門の貸金業者「キャレント」についてです。
この記事はこんな人におすすめ!
・メインバンクや大手消費者金融などで融資が受けられない
・会社の資金繰りを何とかしたいが、中小消費者金融での借入に不安がある
・キャレントのビジネスローンを検討している
キャレントは以前は個人への融資を行っていましが(著者も申し込み経験あり)、現在は法人(個人事業主は対象外)のみを融資対象としており、個人への融資は行っていない貸金業者になります。
個人利用できる著者オススメ中小消費者金融は?
個人が利用できる独自審査の中小消費者も数多くありますが、その中でも著者自身も申し込みした事があり、TOP3(評価順)の厳選業者のみ紹介します。
事業者ではない個人の方はこちらの利用を検討してみてください。
キャレントについて
「キャレント」は平成15年(2003年)設立の「株式会社IPGファイナンシャルソリューションズ」という会社が提供するローン商品のブランド名になります。
※元々は「キャッシングウォーカー・ドットコム株式会社」という福岡の会社が運営していましたが、「株式会社eカード」という会社に運営が変わり、2014年に現在の社名に変更しています。
「キャレント」というブランド名はキャッシングウォーカー・ドットコム時代から引き継いでおり、変わっていません。
キャレントの会社情報
商号 | 株式会社IPGファイナンシャルソリューションズ(キャレント) |
本社所在地 | 東京都品川区西五反田2丁目24番4号WEST HILLビル5階 |
設立 | 平成15年(2003年)11月 |
資本金 | 非公開 |
貸金業登録番号 | 東京都知事(5)第31399号 |
協会 | 日本貸金業協会第006016号 |
資本金が非公開でわかりませんが、規模としては中小の貸金業者に分類されますので、知名度はそこまで高くないものの、銀行や大手貸金業者で融資を断られてしまった方の次のステップとして検討の選択肢に入る業者の一つです。
キャレントは個人融資から法人融資のみへ
以前は個人にも融資をしていましたが、現在は法人(事業者のみ)を対象に融資をしています。
ネット上には個人で申し込みできるような内容の情報もありますが、個人や個人事業主の利用は不可となっていますのでご注意ください。
キャレントは行政処分受けた事がある?
これまで過去に2回行政処分を受けたといった情報があります。
1回目は2009年、福岡県登録の「キャッシングウォーカー・ドットコム株式会社」の時に、貸金業者として貸金業法で定められている純資産2,000万円以上(現在は5,000万円以上に引き上げ)を満たしていなかった事による違反内容で、業務停止処分を受けたといった情報があります。
その後、東京都登録の貸金業者として「eカード」へ運営が変わり、2011年に東京都から2回目の行政処分を受けており、処分の内容は貸付条件等の提示、広告等の法定表示に違反や、総量規制違反といった情報があります。
福岡県及び東京都のWEBサイトでは直近数年間の行政処分データしか公表されておらず、私自身がエビデンスを確認していないので100%確実な事は言えませんが、ぶっちゃけ中小貸金業者の行政処分は珍しくないので、そういった過去もあったのでしょう。
ただ、行政処分から運営会社変更や、会社名などを変えたりしていますが、「キャレント」のブランド名自体は変えず、登録番号も東京都登録になってからは更新され続けている為、現在は正規の貸金業者として真っ当になってきている印象です。
著者のキャレント申し込み体験談、審査結果は?
私、普段会社員なので法人格を持っておらず、残念ながらキャレントには申し込みができません。
しかしキャレントがまだ個人向け融資をしていた頃に申し込みをした事はあります。かれこれ14~15年前なので、運営会社が「キャッシングウォーカー・ドットコム」時代か、「eカード」時代でしょうか。
当時私はFXにどハマりして銀行や大手消費者金融など複数社から数百万円の借金をしていた多重債務真っ只中(多重債務は今もですが)であり、銀行や大手系はどこも貸してくれなくなってきたので金策の一環で中小の消費者金融をいろいろと調べていた際に知った業者で、申し込みはしたものの、残念ながら融資はしてもらえませんでした。
ただ、当時私が申し込んだ事がある中小消費者金融で既に倒産している業者も多い中で、「キャレント」という名称だけは残したまま営業を続けているので、個人的には頑張ってるなぁといった印象です。審査通して貰えなかった私が偉そうに言う事ではありませんが(笑)
キャレントに申し込むとアットネクストという会社を紹介される?
ネットの口コミ等では、キャレントに申し込むと@next(アットネクスト)という会社を紹介され、入会させられるといった口コミがあります。
しかもアットネクストの入会金が通常5,250円のところ、キャレントからの紹介だと2,100円と安くなるというもの。
アットネクストは貸金業者ではなく簡単に言うと借入支援(=貸金業者の紹介)や借金に関する消費者相談等を行っている会社であり、現在も営業をしています。
参考 アットネクスト公式サイト
そういった部分で、キャレントに申し込みをしても、融資はしてもらえず、代わりに貸金業者とは関係ない別業者を紹介される事になるといった事から、ネット上でキャレントは「ただの紹介屋」「誰にも貸さない」といった批判的な情報が口コミでも散見されています。
一方で「そういった事実は無い」、「間違い」といったキャレントの紹介サイトもあったりします。
どっちが本当なんでしょうね。
で、私の申し込み体験の話をすると、融資は断られ、ちゃんとアットネクストを紹介されました(笑)
アットネクストの入会金についてはすみません、記憶が曖昧な感じです。
入会金2,100円でも当時の私からしたら貴重なので、支払ったかどうか疑問は残るのですが、もし支払ってるなら、恐らく審査に有利になるとか甘い勧誘を受けたのでしょう。
アットネクストの担当者とも電話で自身の借金の件で何度かやり取りした事は覚えています。
ただ、私も電話に出なくなったりで具体的には特段何も進まずにやり取りを終えた印象ですね。
因みにアットネクストの運営会社は「株式会社インタラクティブパートナーズ」で、実はキャレントの運営会社である「株式会社IPGファイナンシャルソリューションズ」と会社の所在地が一緒です。
以上の事から、キャレントとアットネクストは元々繋がりのある会社なんでしょうね。
因みに余談ですが、キャレントを運営している「IPGファイナンシャルソリューションズ」はとあるメディア(キャッシングの比較サイト)を現在運営しているのですが、そのサイト名は福岡貸金業時代の会社名とそっくりの「キャッシングウォーカードットコム」です。
まぁビジネスの世界ではよくある事ですね。
キャレントはやばいのか?
ここまでの内容の通り、いろんな意見はあるでしょうが、当時は貸金業法の規制が緩く、正規の貸金業者でもいろいろとグレーな事をやって利益を得ていましたし、さらにグレーゾーン金利の完全撤廃やら、総量規制やらで貸金業界の大変革があり、大小問わず貸金業者が淘汰されていく中で、前述の通り私個人的にはキャレントは頑張って今も営業してるんだなぁといった印象です。
行政処分の過去や、ただの紹介屋といったネガティブな情報がある貸金業者ではありますが、いずれも過去の話で、特に個人向けに融資をしていた頃の話なので、今現在ちゃんとしてれば問題ないと思います。
何らかの会社を経営されている方であれば、会社を存続させるには、綺麗ごとだけを言ってられない時もあるといった事は理解できる部分かなと。
「eカード」から「IPGファイナンシャルソリューションズ」に名称変更する際に、公式サイトで以下のように記載しています。
eカードはサービス向上の為、社名が変わります。今後ともよろしくお願い申し上げます。
引用元:eカード(当時)公式サイトより
〈新社名〉IPG ファイナンシャルソリューションズ
よくある謳い文句ですが、旧社名から新社名への変更と共に、グレーだった旧キャレントから経営方針が一新され、誠実な会社として顧客と向き合い「サービス向上」してくれていたら良いですね。
いずれにしても正規業者である事は間違いないですし、登録番号も更新されているので、そこまで心配する必要はないと思います。
キャレントは来店不要
キャレントはネットから24時間365日可能で、自宅からでも会社からでもスマホやパソコンから申し込みができ、融資実行までネット完結となりますので、来店は不要となります。
キャレントの口コミは?
ネットなどでの口コミをリサーチしましたが、法人のみを融資対象にしてからまだそこまで年数が経っていないからか、個人向けに融資をしていた時の口コミしかなく、最新且つ有益な口コミ情報はありませんでした。
逆に言うと法人専用に方針転換してからのネガティブな口コミも無かったという事になります。
キャレントの申し込みから融資、返済までの流れ
以下が申し込みから返済までの大まかな流れになります。
- STEP1申し込み
インターネットから24時間365日申し込み可能
- STEP2審査
審査完了後、メールで審査結果の連絡あり
- STEP3契約
必要書類を郵送またはFAXで提出(来店不要)
- STEP4借入
振込での融資実行
※平日14時までの手続き完了で即日融資も可能 - STEP5返済
・指定口座への振込にて返済
※三菱東京UFJ銀行の口座があれば自動振替での返済も可能
キャレントの貸付条件、審査基準や土日祝日の審査について
貸付条件
融資額 | 1~500万円 |
貸付利率(年率) | 7.8%~18.0% |
遅延損害金(年率) | 20.0% |
借入方法 | 振込キャッシング |
返済方式 | 元金均等返済方式 |
返済方法/返済期間 | 銀行振込/最長120ヶ月(10年間) |
担保・連帯保証人 | 不要 |
限度額が500万円ですが、ビジネスローンを利用した事がある中小の経営者の半分程度は500万円未満の利用が多い事から、一般的な限度額と言えます。
審査基準
決して審査が緩いとは言えませんが、中小貸金業者だけあって銀行や大手と比べて審査の不安な属性でも比較的柔軟に融資判断をしてもらえるといった印象はあります。
また、法人専用のローンの為、年収の3分の1までしか借入ができない総量規制の対象外となっています。
キャレントは会社への在籍確認あり?
事業者(経営者)向けとは言え、通常通り在籍確認はあります。
勿論プライバシーに配慮した上で、業者名は名乗らず、審査担当者が個人名で会社に電話をかけてきます。必ず本人が電話に出ないといけないわけではなく、「離席中や外出中」といった事がわかれば在籍確認は完了します。
キャレントは即日融資可能?
平日14時までに申し込みが完了すれば即日融資が可能と公式サイトに記載があります。
来店は不要となってますが、必要書類等を郵送やFAXで送付する必要がありますので、余裕をもった申し込みが必要です。
急いでいる旨を伝えれば、14時を超えた申し込みでも即日振込してもらえるといた事もあるようです。
キャレントは土日祝日も審査しているの?
キャレントでは、ネットで365日申し込みが可能ですが、土日祝日の審査は行っていません。
土日に申し込みをした場合は、最短月曜日に審査が行われます。
キャレントは郵送物あり?
郵便物の発送者が貸金業者とわからないよう配慮した上で会社に契約書等の書類が送られてきます。
通常社長の郵便物を勝手に従業員は開封しないと思いますが、絶対にバレたくないのであれば「郵送物の局留め」対応の相談をしてみましょう。
郵送物を会社ではなく、最寄りの郵便局で受け取る事ができますので、従業員にバレる事はありません。
キャレントのよくある質問
以下に公式サイトに記載しているQ&Aをそのまま転記しますので、利用検討の参考にしてみてください。
キャレントのメリット・デメリット、総合評価
メリット・デメリット
✓メリット
・来店不要で全国対応が可能
・平日14時までの申し込みで即日融資も可能
・総量規制の対象外
✓デメリット
・個人及び個人事業主は利用不可
・即日融資、土日の融資が不可
・大手金融業者のような利便性は無い
・契約書などの郵送物が会社に届く
・在籍確認がある
総合評価
私の独断と偏見にはなりますが、以下のような評価となります。
審査基準 | △ |
即日融資 | △ |
土日祝日融資 | × |
来店不要(WEB完結) | 〇 |
借入限度額 | 〇 |
利息 | △ |
利便性(借入・返済) | × |
商品ラインナップ | △ |
郵送物無し | × |
在籍確認 | × |
総合評価 |
中小貸金業者といった前提がある為、総合的な評価はそもそも低めにはなってしまいます。
まずは銀行や大手の貸金業者等でビジネスローンは利用した方がいいと思いますが、それらが難しい場合は、次の資金調達手段の選択肢にはなり得るかと思います。
まとめ
事業継続、会社の経営となると言うまでもなく資金繰りが最も重要になってくるかと思います。
既にメインバンクはじめ、様々な金融機関との繋がりはあると思いますが、こういった中小の貸金業者の開拓等も状況によっては必要かと思いますので、資金繰りに困っている場合は一度相談してみてもいいかもしれません。
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